最終更新日:2026年9月|執筆・調査:田中 涼介(通信費専門ライター・元生活困窮者支援員)
「携帯が止まってしまった。今日中に電話番号が必要」
「SIMカードの郵送を待っていられない」
「審査に落ちる自信しかないけど、eSIMなら通るのだろうか」
「iPhoneを買ったら物理SIMのスロットがなかった」
eSIMは、SIMカードの到着を待たずに回線を使い始められる仕組みです。申し込んだその日に開通できるため、連絡先が今すぐ必要な状況では有力な選択肢になります。
ただし、「eSIMだから審査がない」わけではありません。ここを勘違いして申し込むと、本人確認ではじかれて振り出しに戻ります。
この記事では、eSIMと審査の関係、携帯ブラックでもeSIMを契約できる会社、申し込みに必要なもの、即日開通できないケースまでを整理します。
結論|完全に審査なしのeSIMはない。ただし独自審査の会社なら即日で持てる
先に答えを書きます。
本人確認をまったく行わずに契約できるeSIMは存在しません。携帯電話は携帯電話不正利用防止法で本人確認が義務づけられているため、物理SIMでもeSIMでも、書類の確認は必ず入ります。
一方で、過去の滞納や強制解約を理由に断らない会社はあります。大手キャリアや一般的な格安SIMとは別の基準で判断している会社で、そこならeSIMでも申し込めます。
2026年9月時点で、携帯ブラックの方がeSIMを新規契約できる会社として確認できるのはだれでもモバイルです。2025年10月13日から、新規契約でのeSIM発行に対応しました。
eSIMで今日から使い始めたい方へ
だれでもモバイルは2025年10月13日から、新規契約でもeSIMを発行できるようになりました。オンラインで本人確認まで終わるので、SIMカードの郵送を待つ必要がありません。
だれでもモバイルのeSIMを確認する審査なしで契約できると案内/10分かけ放題つき1GB 1,990円(税込)から※eSIMに対応した端末が必要です。申し込み時点で本人確認書類と、設定用のWi-Fi環境をご用意ください。
eSIMが「審査なし」と言われる理由
検索すると「eSIM=審査なし」という書き方をよく見かけます。これは正確ではありませんが、そう言われるだけの理由もあります。
端末の分割払いが絡まないから
スマホの申し込みでは、性質のちがう審査が2つ動きます。回線そのものを契約する審査と、端末を分割払いで買うときの審査です。
後者は代金を後払いする契約なので、割賦販売法にもとづいて支払い能力が確認されます。職業や年収の申告を求められることもあり、ここで落ちる人が多くいます。
eSIMは手持ちの端末に回線だけを入れる形なので、この分割審査が発生しません。「審査がゆるい」と言われるのは、主にこの部分です。
郵送がないぶん、開通までが早いから
物理SIMは、申し込みのあとカードが郵送されてきます。受け取って差し替えるまで使えないため、早くても翌日、地域によっては数日かかります。
eSIMは、開通の案内メールに載っているQRコードを読み取るだけで設定が終わります。郵便を待つ時間がないので、審査が通ればその日のうちに通話もデータ通信も使えます。この速さが「審査なしで持てる」という印象につながっています。
それでも本人確認はなくならない
eSIMの申し込みでは、eKYCと呼ばれるオンラインの本人確認を行います。スマホのカメラで本人確認書類と自分の顔を撮影して送る方式です。
書類の住所が今の住所と違う、文字が読み取れない、顔写真の照合ができない、といった場合は差し戻されます。物理SIMより手続きが速いぶん、書類の不備はその場で返ってきます。
携帯ブラックでもeSIMを契約できる会社
過去の滞納や強制解約を理由に断らない会社のうち、eSIMに対応しているかどうかで整理します。
| 比較項目 | だれでもモバイル | 誰でもスマホ |
|---|---|---|
| eSIM | 対応(2025年10月13日から新規契約も) | 公式サイトに記載なし |
| 開通までの早さ | QRコードを読み取って即日 | 物理SIMの郵送。公式サイトに「最短即日」と記載 |
| 審査 | 審査なしで契約できると案内 | 独自審査。99.84%が契約可能と記載 |
| 月額料金 | 10分かけ放題:1GB 1,990円〜 完全かけ放題:1GB 3,300円〜 | 3GB 3,250円〜 全プラン24時間かけ放題つき |
| 支払い方法 | 月額は口座振替の前払い。初期費用はコンビニ払い・銀行振込 | コンビニ払い・口座振替・カード/デビット |
| 初期費用 | 翌月分の月額+事務手数料+口座振替登録料 | 音声SIMの契約事務手数料0円・送料0円 |
| 回線 | NTTドコモ | NTTドコモ |
| 注意点 | 2回線目の契約には預託金10,000円 | コンビニ払いは決済手数料550円が別途 |
※料金はすべて税込です。条件は変更される場合があるため、申し込み前に各公式サイトで最新の内容をご確認ください。
だれでもモバイル|eSIMで今日から使いたいならこちら
だれでもモバイルは、2025年10月13日から新規契約でのeSIM発行に対応しました。それまでは既存ユーザーが紛失や機種変更をしたときの再発行だけでしたが、初めて契約する人にも広がっています。
流れは、オンラインで申し込み、eKYCで本人確認、開通メールに届いたQRコードを読み取る、の3ステップです。SIMカードの郵送も受け取りも要らないので、全国どこからでも手続きが完結します(出典:だれでもモバイル公式ニュース)。
料金は10分かけ放題つきの1GBが月1,990円から。通話が短く、データもあまり使わない人なら月額を抑えられます。長電話をする人は完全かけ放題のプランを選ぶことになります。
料金や契約期間の詳細はだれでもモバイルの評判は?審査なしの実態・料金・2年縛りを調べたにまとめています。
誰でもスマホ|eSIMの記載はないが、物理SIMで最短即日
誰でもスマホは、公式サイトにeSIMの案内がありません。2026年9月時点では物理SIMでの契約になります。
ただし公式サイトには「最短即日で利用できる」と書かれており、15時までの申し込みなら当日発送に対応しています。店舗が近くにあれば、その場で受け取れる場合もあります。
料金は3GBが月3,250円で、全プランに24時間かけ放題がついています。通話が長い人は、eSIMかどうかより、かけ放題の中身で選んだほうが総額を抑えられます。
2社の違いは誰でもスマホとだれでもモバイルを比較|どっちがいい?料金・審査・支払い方法の違いで項目ごとにまとめています。
かけ放題の内容で選びたい方へ
数日待てるなら、eSIMかどうかより料金で選んだほうが総額は下がります。誰でもスマホは全プランに24時間かけ放題がつき、公式サイトに99.84%の方が契約可能と記載されています。
1分の契約診断で今の状況を調べる誰でもスマホ公式/3GB 3,250円(税込)・24時間かけ放題つき※診断は簡易的なもので、契約できるかを確約するものではありません。18歳未満は契約できません。
eSIMの申し込みに必要なもの
eSIMは手持ちの端末をそのまま使う契約なので、端末側の条件を先に確認してください。ここを飛ばして申し込むと、契約はできたのに使えない、という状態になります。
eSIMに対応した端末
iPhoneはiPhone XS・XR以降が対応しています。それより前の機種はeSIMを使えません。Androidは機種によって分かれるため、本体の設定画面で「eSIM」や「SIMを追加」という項目があるかを確認してください。
なお、iPhone 17以降では一部モデルで物理SIMのスロットが廃止されており、そもそもSIMカードを挿せません。新しいiPhoneを使っている場合は、eSIMに対応している会社を選ぶ必要があります。
SIMロックが解除されていること
他社で買った端末にはSIMロックがかかっていることがあります。ドコモ回線の会社と契約する場合、ドコモで買った端末やSIMフリー端末はそのまま使えますが、au・ソフトバンクで買った端末はSIMロック解除が必要です。
解除は購入したキャリアのマイページから手続きできます。契約が切れていても、端末の製造番号があれば店頭で解除できる場合があります。
本人確認書類とWi-Fi環境
マイナンバーカードや運転免許証など、顔写真つきで現住所が記載されたものを用意します。引っ越し後に住所変更をしていない書類は使えないので、先に確認してください。
もうひとつ見落としやすいのがWi-Fiです。eSIMの設定はQRコードを読み取ってプロファイルをダウンロードする作業なので、通信できる環境が要ります。今使っている回線が止まっている状態だと、自宅にWi-Fiがなければ設定できません。コンビニや公共施設のWi-Fiでも構わないので、使える場所を確保しておいてください。
申し込みから開通までの流れ
- 手持ちの端末がeSIMに対応しているかを確認する
- Wi-Fiにつなげる場所を用意する
- 公式サイトからeSIMを選んで申し込む
- eKYCで本人確認書類と顔を撮影して送る
- 審査が終わると開通メールが届く
- メールのQRコードを読み取り、画面の案内どおりに進める
- 必要ならAPN設定を行い、通話とデータ通信を試す
だれでもモバイルの場合、eSIMの審査時間は最短1時間と案内されています。申し込んだ時間帯や書類の状態によって前後するので、その日のうちに使いたいなら、午前中に手続きを始めておくと余裕があります。
eSIMでも即日開通できないケース
eSIMは早い方法ですが、必ず当日に使えるわけではありません。止まりやすいのは次の4つです。
端末がeSIMに対応していない
一番多いのがこれです。iPhone Xより前の機種、古いAndroid、格安で買った一部の端末はeSIMを扱えません。この場合は物理SIMで申し込むことになり、カードの到着を待つ必要があります。
本人確認で差し戻される
書類の住所が今の住所と違う、撮影した画像が暗くて読み取れない、四隅が切れている、といった理由で差し戻されます。撮り直して再送すればやり直せますが、そのぶん開通は遅れます。
本人確認書類として何が使えるかは会社ごとに違います。手元の書類で契約できるか不安な場合は、本人確認書類まとめ|保険証・マイナンバー・免許証で契約できる?を先に読んでおくと確実です。
受付時間を過ぎている
申し込みは24時間できても、審査や開通の処理には受付時間があります。夜に申し込むと翌営業日の扱いになることが多いため、当日中に使いたいなら午前から午後の早い時間に手続きしてください。
MNPで今の番号を引き継ぐ場合
番号をそのまま移す場合は、今の携帯会社でMNP予約番号を取る手続きが先に必要です。予約番号の発行と有効期限の確認が入るぶん、新規契約より時間がかかります。
すでに強制解約されていて番号が失効している場合は、MNPで引き継げません。新しい番号での契約になります。手順は審査なし格安SIMへMNPで乗り換える全手順にまとめています。
eSIMを使えない端末しか持っていない場合
手持ちの端末がeSIMに対応していないなら、選択肢は2つです。
ひとつは物理SIMで申し込むこと。郵送を待つぶん時間はかかりますが、15時までの申し込みで当日発送に対応している会社なら、翌日には手元に届きます。急ぎなら、店舗で受け取れる会社を選ぶ方法もあります。
もうひとつは、端末とセットで申し込むことです。ただし端末を分割払いで買うと支払い能力を見る審査が別に入るため、審査に不安がある場合は一括で買えるものを選ぶか、中古のSIMフリー端末を用意するほうが確実です。
eSIMと審査に関するよくある質問
Q. eSIMなら本当に審査なしで契約できますか?
本人確認をしない契約はできません。携帯電話不正利用防止法で確認が義務づけられているためです。ただし、過去の滞納や強制解約を理由に断らない会社はあり、そこならeSIMでも申し込めます。
Q. 携帯ブラックでもeSIMは通りますか?
大手キャリアや一般的な格安SIMでは難しい場合があります。だれでもモバイルは審査なしで契約できると案内しており、携帯ブラックの方でもeSIMを申し込めます。
Q. クレジットカードがなくても申し込めますか?
申し込めます。だれでもモバイルは月額が口座振替の前払いで、初期費用はコンビニ払いや銀行振込に対応しています。誰でもスマホもコンビニ払い・口座振替に対応しています。
Q. 申し込んだ当日に使えますか?
eSIMなら可能です。だれでもモバイルの審査時間は最短1時間と案内されています。ただし受付時間を過ぎた申し込みや、本人確認の差し戻しがあった場合は翌日以降になります。
Q. 今の電話番号をそのまま使えますか?
MNP予約番号を取得できる状態なら引き継げます。すでに強制解約されて番号が失効している場合は、新しい番号での契約になります。
Q. 自分の端末がeSIMに対応しているか分かりません
iPhoneはXS・XR以降が対応しています。Androidは設定画面に「eSIM」または「SIMを追加」の項目があるかで判断できます。判断がつかない場合は、申し込む前に各社の問い合わせ窓口で機種名を伝えて確認してください。
Q. Wi-Fiがない場所でも設定できますか?
QRコードを読み取ってデータをダウンロードする作業があるため、通信できる環境が必要です。今の回線が止まっている状態なら、Wi-Fiが使える場所で手続きしてください。
Q. eSIMと物理SIM、どちらを選ぶべきですか?
今日中に番号が必要ならeSIMです。急がないなら、かけ放題の内容と月額で選んだほうが総額は下がります。長電話をするなら24時間かけ放題つきのプラン、通話が短いなら10分かけ放題つきのプランが向いています。
まとめ:eSIMは審査を消す仕組みではなく、待ち時間を消す仕組み
この記事の要点をまとめます。
- 本人確認をしないeSIMは存在しない。法律で確認が義務づけられている
- eSIMが「審査なし」と言われるのは、端末の分割払いが絡まないことと、郵送を待たずに開通できることが理由
- 携帯ブラックでもeSIMを新規契約できる会社として、だれでもモバイルが2025年10月13日から対応している
- 誰でもスマホは公式サイトにeSIMの記載がなく、物理SIMでの契約。ただし最短即日で発送される
- 端末がeSIMに対応しているか、SIMロックが解除されているか、Wi-Fiが使えるかを先に確認する
- 当日中に使いたいなら、午前から午後の早い時間に申し込む
審査に不安があるなら、eSIMかどうかより先に「過去の滞納を理由に断らない会社を選ぶ」ことが大切です。そのうえで、今日中に必要ならeSIM、数日待てるなら料金で選ぶ、と考えると迷いません。
審査なしで契約できる会社の全体像は審査なしの格安SIM4社を比較|携帯ブラックでも自分名義で持てるのはどれかでまとめています。
最後に|急ぐならeSIM、料金で選ぶなら24時間かけ放題
- 今日中に番号が必要 → だれでもモバイルのeSIM。QRコードを読み取るだけで開通し、郵送を待たない
- 数日待てる → 誰でもスマホ。全プラン24時間かけ放題つきで3GB 3,250円(税込)、事務手数料0円
- どちらもNTTドコモ回線で、クレジットカードがなくても申し込める
- 端末がeSIM非対応なら物理SIMを選ぶ。分割で端末を買うと支払い能力の審査が別に入る点に注意
※料金はすべて税込です。条件は変更される場合があるため、申し込み前に各公式サイトで最新の内容をご確認ください。